(10)荒るゝかと みればなぎゆく海原の 波こそ人の 世に似たりけれ(波)
海は、荒れる日もあれば静かな凪の日もあって、同じ状態が続くことはない。それが海の自然な姿である。人の世も平穏な状態ばかり続くことはなく、絶えず変化するのが正常な姿といってよい。私たちは、そのような場所に住み、そこで学んでいるのだと理解できれば、どんな変化が起こっても一喜一憂することはない。
解説:土居裕(引用了解済)
※土居裕著「レイキ実践者のための明治天皇御製《解説》和歌百二十五首」より引用
自分の願いを叶えようと神さまやご先祖様、または宇宙にお願いしようとするとき、
叶えにくい前提が存在します。
それは、「今の状態を保ったまま」の願望です。
”この状態がずっと続きますように”
”今の生活のままで、もう一つ別の願いが叶いますように”
こういった、前提では難しいのです。
なぜなら、子供は成長するし、自分も年をとるし、世界情勢は変わるし、国内の法律だって変わる。自然災害だって起きる。
変化が当たり前の前提が必要なのです。
だから、精一杯ベストを尽くした後は、委ねるしかないのです。
コントロールは必要ありません。
人間関係にしても、親友や家族の状況だって変化する。
一緒にいられないことだって発生するかもしれない。それでもその人を思う気持ちが変わらなければ、いいのではないのかなと思うのです。
そうすれば、つながりたいときにまたつながれる。
私たちは、自分たちが認識している以上に変化の多い世界で生かされているのだから、これからもたくさんの学びが待っているのだと思う。
きっと、そこで必要になってくるのは、どんな状況に置かれても「自分」を持っているかどうか、なのかもしれないです。
宇宙の法則に沿って生きることは人生を学ぶことなんだなぁ。
と霊気マスターになってもまだまだトレーニングは続きます。
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レイキを学ぶと明治天皇の御製についても少しだけ触れます。
明治天皇は歴代の天皇の中でもひときわ優れた霊性をもっていらしたそうです。
周囲の人たちは天皇の御前では緊張ではなく、天皇から放射される強力な霊気によって、真冬でも大汗を流したとも伝えられています。
その天皇が心のうちを和歌で表現されているのですが、10万首ともいわれているうちから、臼井先生は125首を選び「これを心の糧として精神修養の道に励むように」と指導されました。
これが現在まで伝統として守り続けられているのですが、現代レイキでは、現代に適切とはいえないものも含まれていることから、土居先生がレイキを学ぶ上での意識向上に役立てるために一部を選び直し、「現代霊気法特選」として、収録され、解説されています。
厳密な文法的解釈ではなく、あくまでもレイキ実践者の学びのために解説されているものです。
※参考文献:土居裕著「レイキ実践者のための明治天皇御製《解説》和歌百二十五首」
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