(15)つく杖に すがるともよし老人の 千年の坂を こえよとぞおもふ(老人)
老人は、世に疎まれることが多い。しかし、今は年老いて役に立たないかも知れないが、郷土を愛し、子供たちを愛し、文化や伝統を守り続けてきた人たちである。私たちは、この人たちが守り育ててきた国に生まれ、この人たちの愛情に包まれて成長し、今もなお学び続けている。それを思うと、たとえ、杖にすがってでも、元気で長生きして欲しいと思わずにはいられない。
解説:土居裕(引用了解済)
※土居裕著「レイキ実践者のための明治天皇御製《解説》和歌百二十五首」より引用
昔の人は年金をたくさんもらって、これからの私たちはもらえるかどうかすら分からない。不公平だ。という声も確かにあります。
他にも、消費税やいろいろなところで、今の私たちはいろいろなものを課せられて、困窮している。という事実もあります。
でも、過去の日本人たちがある程度の土台を作ってくれたからこそ、何もかも無くなってしまった戦後からここまで贅沢な悩みを持てる国民になったので、そう考えると、お年寄りは過去に我慢して苦労した分の恩恵を受けたと思うし、私たちも、生まれた時から、その整った状態をあたり前と思える国で生活できているので、やはり苦労を均すと同じなのかなと思います。
「幸せ」と追求できる時代を作ってくれた人たちに感謝なのかなと思うのです。
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レイキを学ぶと明治天皇の御製についても少しだけ触れます。
明治天皇は歴代の天皇の中でもひときわ優れた霊性をもっていらしたそうです。
周囲の人たちは天皇の御前では緊張ではなく、天皇から放射される強力な霊気によって、真冬でも大汗を流したとも伝えられています。
その天皇が心のうちを和歌で表現されているのですが、10万首ともいわれているうちから、臼井先生は125首を選び「これを心の糧として精神修養の道に励むように」と指導されました。
これが現在まで伝統として守り続けられているのですが、現代レイキでは、現代に適切とはいえないものも含まれていることから、土居先生がレイキを学ぶ上での意識向上に役立てるために一部を選び直し、「現代霊気法特選」として、収録され、解説されています。
厳密な文法的解釈ではなく、あくまでもレイキ実践者の学びのために解説されているものです。
※参考文献:土居裕著「レイキ実践者のための明治天皇御製《解説》和歌百二十五首」
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