(24)色々に 先かはりけり同じ種 まきて育て子 撫子の花(翟麦)
同じ撫子から採取した種を、同じ場所に蒔き、同じように水や肥料を与えて育てたのに、色も大きさも違う花が咲いてしまった。このように、花ひとつを見ても、それぞれ個性というものが感じられる。まして人間は、自分の選択でさまざまものを吸収し、自ら成長の糧にすることができる。
解説:土居裕(引用了解済)
※土居裕著「レイキ実践者のための明治天皇御製《解説》和歌百二十五首」より引用
日本人は、6年間の義務教育を受けて、ほとんどの人が高校へ進学し、同じような教科を勉強しているのに、社会にでると、それぞれが別の道を歩みます。
それがあまりにも違い過ぎて、だからこそおもしろいのかもしれませんが、幸いにも、私たちは自分たちで興味のあるものを選択し、失敗してもやり直せる国に生まれています。
それだけでも十分幸せなことなのですけど、人それぞれの人生のテーマが違うので、結婚している人、子供がいる人、生涯独身の人、人を管理する立場になる人、有名になる人、どんな人生でも比べることはできないですよね。
人と比べて一喜一憂するところから解放されたときに、本当の自分のテーマが見えてくるのだと思います。
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レイキを学ぶと明治天皇の御製についても少しだけ触れます。
明治天皇は歴代の天皇の中でもひときわ優れた霊性をもっていらしたそうです。
周囲の人たちは天皇の御前では緊張ではなく、天皇から放射される強力な霊気によって、真冬でも大汗を流したとも伝えられています。
その天皇が心のうちを和歌で表現されているのですが、10万首ともいわれているうちから、臼井先生は125首を選び「これを心の糧として精神修養の道に励むように」と指導されました。
これが現在まで伝統として守り続けられているのですが、現代レイキでは、現代に適切とはいえないものも含まれていることから、土居先生がレイキを学ぶ上での意識向上に役立てるために一部を選び直し、「現代霊気法特選」として、収録され、解説されています。
厳密な文法的解釈ではなく、あくまでもレイキ実践者の学びのために解説されているものです。
※参考文献:土居裕著「レイキ実践者のための明治天皇御製《解説》和歌百二十五首」
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